centosはレッドハット系の派生ディストリビューションとして人気があります。レッドハットは企業向けの有料Linuxであり、サポート費も高額となっています。しかし、centosはレッドハットと互換性を保ちながら独自のサポートを無料で提供しています。そのため、レッドハットで動作保証されているハードウエアが安心して利用できるほか、9年近くにも渡る長期サポートを得られることになります。

サーバーで求められる機能の一つが長期に安定することです。Linuxのディストリビューションは数多くありますが、長期のサポートをしている場合はとても少なくレッドハットやcentosはとても使いやすいディストリビューションとなっています。また、パッケージシステムにYUMを利用しているのでインストールやアップデートがとても簡単です。YUMはリポジトリと呼ばれるソフトウエアを蓄積している場所を変えればOSで提供されるパッケージリスト外のアプリケーションも導入可能です。

サーバーでは安定したアプリケーションが最優先されますが、新規や新バージョンのアプリケーションもライブラリなどの依存関係を調整した状態でインストール可能です。もし、既存のライブラリとぶつかるようなら事前に知らせてくれるので対応しやすくなります。サーバーOSとはいえ、さまざまな状況に柔軟に対応することも必要なためYUMのようなパッケージシステムは重要となっています。