サーバー用のOSとしてcentosが人気が出ています。centosはRedhat系の派生ディストリビューションとして長きに渡って利用されてきており、特にサーバー向けのOSとして進化してきています。centosはもともとRedhatのクローンとして生まれましたが、独自のリポジトリを設定するなど独自の進化もしてきています。centosが利用される理由は主に2つあります。

1つは長期サポートです。バージョンが上がるのが遅めのRedhatに合わせてバージョンが上がってきています。企業ユーザーが多いレッドハットなのでやむを得ない部分もありますが、デスクトップ市場はそれほど重視されていないとも言われています。しかし、サーバー用途としては重要な点でもあります。

また、1つのバージョンが5年以上の長期サポートがあるのも特徴です。2つめは安定していることです。バージョン6からはX86の64ビット版のみの対応となったことでさらに安定性を高めてきています。他のLinux系のディストリビューションは多数のCPUに対応することも売りの一つとなっていますが、逆にサーバーとして利用されるCPUで最も多いX86系の64ビットに焦点を集めたことでパッケージ管理を含めて安定志向で構成されています。

また、安定志向であったとしても使いやすい最新のアプリケーションへの対応は進められており、バランスを取ったディストリビューションとして考えられています。