サーバー向けの無料OSと言えばLinuxが有名ですが、さらに古くから使われてきたのがFreeBSDです。もともとの生まれがバークレー校のUNIXでもあることから正当なUnixの派生モデルとしても有名です。Linuxとは違う点でもあります。そのため、各ディレクトリの扱いやアプリケーションのインストールやパッケージ管理について考え方がかなり違う点に注意が必要です。

サーバーでの利用については利用実績が大変多く、新規のハードウエアでの運用実績も多くなっています。メーカーサポートはLinuxが多いのですが、大学を始めとしてまだまだ利用者は増加傾向にあります。また、サーバーだけではなく、デスクトップ環境も充実しています。この点についてはLinuxと相互に技術が組み込まれているので利用者にとっては違いを感じないという方も多いです。

ただし、サーバー管理に関してはポリシーの違いがはっきりと出ています。インストールされるディレクトリから設定ファイルの場所まで大幅に違っています。Linuxの場合はある程度アプリケーションでの自由度も認められていますが、FreeBSDのパッケージシステムは強固に作れれる傾向があり、FreeBSDに慣れていれば新規のアプリケーションでもすぐに対応できる点も長所として考えられています。また、さまざまなCPUに対応できるため、組み込み系などでの利用も増えてきており、利用される幅がどんどん広がっています。